マンホール・桝の維持管理


下水道施設における老朽化にともなう事故・不具合を未然に防ぐため、施設の長寿命化やストックマネジメントなどの検討が行われている中、多くの自治体様が様々な問題・課題を抱えられています。
当社では、マンホールの開発や製造販売を通じて培ってきた知見を基盤とし、下水道管路施設における計画的維持管理のための「マンホール・桝の維持管理ソリューション」をご提案します。







維持管理勉強会の企画運営

管路施設の計画的維持管理の実現に向けて、下水道部署や関係部署の職員様向けに、マンホールふたの基礎と維持管理に関する知識習得と意識合わせのための「勉強会」の企画・運営を行います。


マンホールふた変遷表の作成

マンホールふたの維持管理計画の策定に当たっては、設置環境に応じたマンホールの性能・機能が確保できているか等、現況を把握する必要があります。
当社では、設置されているマンホールふたの各タイプごとの年代・材質・構造・保有性能など評価した「マンホールふた変遷表」の作成を行います。



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維持管理計画策定サポート

マンホールふたの維持管理計画について、策定手順、構成要素、策定業務委託の特記仕様書(案)などの資料提供や解説を行います。




効率的な維持管理を行うためには台帳等に施設情報や日常の点検結果等を記録しておくことが重要であり、現在、下水道台帳に記載されていないケースが多いマンホールふたの施設情報や維持管理情報を蓄積・活用していくための取組の一つとして、一般社団法人下水道管路データバンク(略称:GPD)へ参画しております。


既設マンホールふたの性能確認試験

マンホールふたの安全性能は、型式や外観だけでは十分には分かりません。
当社では、既設マンホールふたを回収して国際試験所認定取得の試験所にて試験を行い、試験結果をもとに経年劣化した既設マンホールふたの性能実力値を把握、評価/分析し、今後の計画的維持管理における調査・改築の優先順位などの考察を試験結果ととも報告書を作成します。

マンホールふたに求められる
基本的な性能を確認する

・材質試験(硬さ試験)
材質試験(引張試験)
材質試験(黒鉛球状化率)
荷重強さ(応力測定)
すべり抵抗試験

マンホールふたからの溢水時のふたの安全性能と雨天時などのふたからの浸入水について雨水流入性能を確認する

圧力解放耐揚圧試験
雨水流入試験

応力測定での荷重強度、プラスチックハンマー衝撃でのガタツキ防止性能を確認する

荷重強さ(応力測定)
ガタツキ防止性能試験

マンホールふた、およびマンホールの点検・調査

管路施設の現状把握は、ストックマネジメントに基づく施設管路に向け、個々の施設単位ではなく、管路施設一体的(管きょ、マンホールふた、マンホール等)な巡視点検・調査が有効です。当社では、目的に応じた適正な方法・内容の調査をご提案し、長寿命化計画にも活用可能な報告書を作成します。

マンホールふたの巡視

ふたを開閉せずに、変遷表と判定写真から、ふたタイプや損傷劣化、設置基準適合性を目視で確認します。

マンホールふたとマンホールの点検

ふたを開けて、ふたの表・裏面、マンホール内部と管口を地上より目視で確認(マンホールふたは一部測定あり)します。




台帳に情報がないマンホールふたの状態を、効率的な方法で把握することができます。

MMSを活用したスクリーニング

MMS(モービルマッピングシステム)を活用し、マンホールふたと路面を短期間かつ低コストで把握するスクリーニング技術です。
MMSの調査結果とタイプ変遷表を組み合わせてマンホールふたのタイプ別の数量や分布状況を確認することができます。また、MMSで把握した正確な地形情報(地盤高など)は、内水ハザードマップの作成にも活用が可能です。



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ふたタイプと台帳情報から
浮上飛散リスクの高いマンホールふたを把握

ふたタイプ(鍵なし/ 平受等)と、下水道台帳の管路情報(管断面の縮小部、落差工部、合流部、急勾配からの変化点 / マンホール間隔など)を組み合わせ、ふたの飛散のリスクが高い箇所を特定します。


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長寿命化計画策定

マンホールふたは長寿命化支援制度の対象で、長寿命化計画の策定・申請でその改築に交付金を活用することができます。
今後、ますます老朽化施設が増大していくなか、マンホールふたの取替事業費の確保はもちろん、マンホールふたにおける計画的維持管理の実現のためにも、長寿命化支援制度を活用したマンホールふたの調査と計画的な改築をお勧めします。
当社では、マンホールふたに関わる各種手引き・マニュアルをもとに、適正な診断基準による改築対象の選定を行い、「長寿命化計画書」や対象マンホールふたの特徴や不具合状況、調査結果をまとめた「計画説明書」を作成します。

社会資本総合整備計画申請サポート

交付金申請のための社会資本総合整備計画へのマンホール・マンホールふたに関わる事業の掲載について、掲載項目・内容、他都市事例などについての資料提供や解説を行います。

長寿命と高度な安全性能の実現

次世代型高品位グラウンドマンホール Σ-RV

マンホールふたの老朽化や交通車両の大型化、各地で多発する地震災害や地球温暖化による集中豪雨の増加、そして超高齢化の進展といった社会環境の大きな変化は、都市における様々なリスクを顕在化させてきており、公共空間に長期にわたって設置されるマンホールふたに対する安全性への要求水準も、ますます高度に多様化したものになってきています。

「次世代型高品位グラウンドマンホール Σ-RV」は、これまで技術的に困難とされてきたガタツキ防止と開放性能(食い込み力)の両立という二律背反する課題を解決し、さらに耐用年数の2倍以上(当社従来製品比較)という長期にわたる耐久性を実現しました。
Σ-RVは、維持管理時の開閉作業の効率化、さらに災害時・緊急時の復旧作業のスピードアップなど、長期にわたって安全性・経済性を飛躍的に向上させます。

改築・補修方法

マンホールふたおよびマンホール本体の改築・補修方法をご提案します。

マンホールふたの取替工法
GMラウンド工法

GMラウンド工法は、マンホールふたの取替えを簡単かつ効率的に仕上がりよく行い、マンホールふたとその周辺舗装の初期性能の確実な発揮と長寿命化を実現した取替工法です。

  GMラウンドS工法

GMラウンド工法 施工プロセス
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マンホール本体の改築・補修
耐硫酸モルタル防食工法

マンホールの劣化は、硫化水素に起因する硫酸によるコンクリート腐食が多くを占めます。
耐硫酸モルタル防食工法は、高い耐硫酸性の特殊なモルタルを使用した、断面修復と防食被覆を同時に行うことができる工法で、従来の防食被覆工法に比べ低コストとなるため、予防保全でのマンホール本体の管理が可能となります。

特長
・普通モルタルの約6倍の耐硫酸性
・高湿潤環境での施工が可能
・マンホール個別の調査診断により、設計/施工塗布厚みの設定が可能
・従来の防食ライニング工法にくらべ、施工の簡略化と施工日数の短縮を図ることが可能

耐硫酸モルタル防食工法 施工プロセス
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汚水桝ふたおよび汚水桝の改築・補修方法をご提案します。

汚水桝ふたの取替

GMラウンドS工法を用いて、ふた円周を切断・開削し、上部壁からの取り替えを行います。既存の桝と新しいふたの接合は、専用アダプターを用いて復旧します。

汚水桝ふた 施工プロセス
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汚水ますふたは、設置環境により、正しく使い分ける必要があります。

すべり対策
車道部
雨天時でも周辺のアスファルト舗装と同等以上の滑り抵抗値を保有したふたを選定する
歩道部
歩行者のスリップやつまづきを防止するふたを選定する。

ふたの外れ対策
局地的な大雨時のふたの外れを防止するふたを選定する

汚水桝の改築

樹脂を含浸させた更生材を内面に圧着し、汚水桝や取付管、管口の内部を補修します。


汚水桝 施工プロセス
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汚水桝管口 施工プロセス
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施工品質の確保

施工品質を確保するために必要な工法や、施工品質基準書策定のサポートを行います。

基礎調整部施工
ハイジャスター®

ハイジャスター施工は、高強度かつ流動性の高い無収縮モルタル「ハイジャスター®」と高さ調整が容易で枠の変形を防止する専用の調整コマ「AJフレームホルダ」を使用した基礎調整部施工で、ガタツキがなく堅牢で安定した基礎調整部を形成できます。

施工品質基準書
策定サポート


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「ハイジャスター」は日之出水道機器株式会社の登録商標です。