消火栓用鉄ふた:ROタイプ
RO-50/RO-60
迅速な消火活動が求められる状況において、消火栓用鉄蓋が確実に開けられることは必須条件です。しかしながら、開けやすさを優先してガタツキ騒音が発生してしまうと、平常時に通行する車両の衝撃によるふたの飛散などを招く危険があります。
消火栓用鉄ふたROタイプは、これまで技術的に困難とされてきたガタツキ防止と開放性能(食い込み力)の両立という二律背反する課題を解決し、緊急時の現場における確実なふたの開放と平常時の安全性を実現しました。
災害時・緊急時の消火活動のスピードアップ、さらに維持管理時の開閉作業の効率化など、長期にわたって安全性・経済性を飛躍的に向上させます。
製品特長
*クリックすると詳細の説明が表示されます。
ガタツキの騒音発生と過剰食い込みを防止
ふたと枠との嵌合に「RV支持構造」を採用することにより、ふたの食い込み力とふたの揺動(上下の動き)を制御。
さらにふた裏の放射状リブ構造、受枠波形フランジ構造により、RV支持構造にかかる車両通過時の荷重を均一に分散させることで、ふたの長期間にわたってガタツキ騒音の発生と過剰食い込みを防止します。
RV支持構造
スピーディな消火活動を実現
1秒でも早い消火活動のためには、消火栓用鉄蓋をすぐに見つけてふたをすばやく開けることが重要です。カラー標示によってふたの視認性を高めるとともに、専用バールでふたを一連の動作ですばやく開けることができ、スピーディな消火活動を実現します。
発見しやすい蓋表面デザイン:カラー標示
緊急時、消火栓の所在を確実かつ迅速に発見できるように、カラー標示を行っています。
すばやく開けられる:専用バール
ROタイプは、専用バールを差し込んだ状態のまま、一連の動作で蓋をすばやく開けられます。
車道/歩道に求められる耐スリップ性能を保有
消火活動以外の日常時は、道路構造物として蓋の上を通行する市民の安全への配慮が必要です。
特に近年ではバイクや自転車などの二輪車、健康意識の高い高齢者の増加など、様々な方々が蓋の上を通行されています。
雨の日、晴れの日、刻々と変わる環境にも適応し、安全で快適な道路環境の実現をめざして、高機能な表層構造を開発いたしました。
車道用 耐スリップ構造
表層はタイヤのグリップメカニズムの解析によって導かれた理論に基づいた耐スリップ構造(鋳物一体成型の凹凸構造)で、濡れたアスファルトと同等のすべり抵抗値を長期間持続します。
歩道用 耐スリップ構造
あらゆる人々が利用する歩道に設置される消火栓鉄蓋として、スリップやつまずきを防止するだけでなく、ユニバーサルデザインの視点から、車椅子の通行路のタイヤの取られ防止や、万が一の転倒時のケガの軽減などに配慮した専用の表層構造です。
道路舗装の破損を防ぎ、バルブを確実に保護
受枠外周のリブレス構造により、施工時の転圧作業の作業性を向上。さらに高強度で隙間の無い基礎調整部を成形する「ハイジャスター施工」と優れた強度と耐食性を備えたレジンコンクリート製の下桝「ハイピット」により、ふた周辺の転圧不足による道路舗装の破損を防止し、バルブを確実に保護します。
転圧作業がしやすい:リブレス構造
受枠外側のリブを無くすことによって、施工時の転圧作業がしやすくなりました。 これにより鉄蓋周辺の転圧不足による舗装の沈下や破損を防止します。
高強度で隙間のない基礎調整部を成形:ハイジャスター施工
ハイジャスター施工は、AJフレームホルダで鉄蓋と下桝を緊結し、無収縮モルタル「ハイジャスター」を充填することで、高強度で隙間のない基礎調整部を成形す る施工方法です。鉄蓋と下桝がしっかりと固定されているため車両通行による受枠ごとのガタツキや、それによる道路舗装の破損を防止します。
バルブを確実に保護する:ハイピット
ハイピットは、優れた強度と耐食性を備えた、レジンコンクリート製の下桝です。 交通量の多い道路や、酸性土壌などの土壌環境に設置しても劣化が少なく、長期間にわたってバルブを確実に保護します。またハイピットは高さのバリエーションが豊富で、組み合せにより各種埋設深度に対応できます。
*ハイピット(ROタイプ用)は日本水道協会規格適合品です。
製図図面・寸法
取扱説明書
●消火栓用鉄ふた:ROタイプ ふたの開閉操作説明書 PDF(2.9MB)
●消火栓用鉄ふた:ROタイプ ふたの開閉操作 映像(3分5秒)
※この動画には音声による説明が含まれています。再生の際は音量をご調整ください。
施工手順書
●消火栓用鉄ふた:ROタイプ 施工手順書 PDF(2.2MB)
●消火栓用鉄ふた:ROタイプ ハイジャスター施工手順 映像(9分2秒)
※この動画には音声による説明が含まれています。再生の際は音量をご調整ください。
ハイジャスターは日之出水道機器株式会社の登録商標です。